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待てど暮らせど他球団から声がかからない中村が、星野ジャパン誕生に敏感に反応した。「まずはユニ
ホームを着れることが先決だけど、野球をやっている限り五輪には出たい。過去2度、1つ負けたら終わり
という極限状態で戦った。あの緊張感は忘れられない。チャンスがあれば、またやってみたい気持ちはあ
る。その思いは年をとっても変わらない」と力強く言い切った。
中村は00年シドニー大会から日本代表入り。この年は韓国との3位決定戦で敗れ、メダル取りにも失敗し
た。長嶋ジャパンとなった04年アテネ大会では無念の銅メダル、9試合に出場し30打数7安打の打率2割
3分3厘、8打点、2本塁打と不完全燃焼のまま終わっている。それだけに「三度目の正直」の思いは人一
倍強い。
「今、テレビでアテネ大会の映像がよく流れているそうですね。(銅メダルに終わって)僕が泣いているシー
ンが何度も出ていて、それを見た知り合いから『お前は4番を打ってやってきたのに、今えらい仕打ちを受
けているな』と言われて…でも僕にはそれが励みになってるんです」。
日本代表入りは中村にとって苦しい現状を支える夢でもある。「(星野監督とは)家が近所だったこともあ
り、色々相談に乗ってもらった」だけに、一役買いたいようだ。
「浪人の危機」が忍び寄っている中村だが、挫けることなく前向きに捉えている。「汚名返上に燃えるノリ
なら五輪の大舞台でも期待できるんじゃないか」(親しい関係者)。他球団移籍を成功させ、更に五輪メ
ンバーにも。中村は夢を諦めずにチャレンジする。(岩崎正範)
1/27 東京スポーツ紙面より