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「もう後がない」と背水の陣の藤田太陽投手が新たな修行に入った。
これまでキャンプイン前に滝打ち、酒断ち、剃髪とまさに修行僧のような儀式を行ってきた太陽。
今回のお題は『肉断ち』だ。
巨人を蹴って阪神を逆指名したと鳴り物入りで入団した太陽も、今年で７年目。
０２年に先発初勝利を競い合っていた藤川に大きく水を開けられてしまった。
「もう後がない。今年にかける気持ちでやります。去年のキャンプイン時は体重が９６キロあったけど、
今は８６キロまで落としました。あとはキャンプでベストの８４キロにした上で、
さらに体のキレを出すために、食べる物も変えました。４本足の動物を食べないことにしたんです」
奥さんの手料理は、魚や野菜を中心とした煮物類が主体。
口にする肉といえば鶏肉ぐらいで、脂っこい揚げ物を食卓から一掃。
「本当はトンカツとかコロッケとか食べたいですよ。
でも結果を出すために何かを我慢しないといけないから」と太陽は本気だ。
０３年オフには岐阜県の「不破の滝」で滝に打たれる荒行を行い、０４年からは登録名を名前のみに変更。
０５年には髪の毛を剃った。徹底的に赤い色の服に身を包む「色療法」にも取り組むなど、
心機一転を計ってさまざまな手を尽くしてきた。
昨年１１月の倉敷秋季キャンプでは連日ブルペンで力強い投げ込みを披露。
キャンプを見学にきた新外国人・ボーグルソンを
「これが１軍枠を争っている投手？日本の投手はそんなにレベルが高いのか」と驚かせた。
「太陽はブルペンでいくらすごい球を投げても、試合ではボールが高く浮いてしまうんや。
ボールに角度をつけるために『シークレットスパイク』でも作れと言うたんや」と岡田監督。
ブルペンエース脱却のために、太陽はストイックに自分を追い込む。
ZAKZAK
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