07/01/13 09:11:43 0
必死に、笑顔を作った。午後6時、茂木立(もぎたて)仁弁護士(39)を伴って、約1時間の最終交渉を終えた中村は
「合意できなかったけど、すっきりした気持ちで納得して終わった」 と言い切った。「ホンマは泣きそうやった」
二転三転した約1か月の騒動に自らピリオドを打った。
決別の覚悟だった。午後4時30分に球団事務所に到着したが、外出していた小泉隆司球団会長(66)の到着を
20分待った。一昨年、熱心に獲得に動いた球団トップは交渉の最後に顔を出し「残念。ご縁がなかったね」と
握手を求めただけ。それでもノリは「感謝しています」と絞り出した。
もはや修復は不可能だった。9月29日に左手首を手術した際のフォローなど、あらゆる待遇面の改善を求めて対立。
この日、機谷(はたたに)俊夫球団代表(44)は「一切下交渉から変わっていないわけじゃない」と、
昨年の下交渉で提示した2億円から60%減となる8000万円から上方修正していたことを明かした。
それでも、一度凍り付いた気持ちは溶けなかった。
かつての5億円プレーヤーの前途は険しい。今後、球団側がトレード先を探るが、
ヤクルト・多菊善和球団社長が「ああいうタイプの選手は、ウチはいらない」と突っぱねれば、
日本ハム・高田繁GMは「三塁は(新外国人の)グリーンもいますし」と門前払い。
ロッテ・瀬戸山隆三球団社長は「今のところ獲得する意思はありません」と明言。
三塁には今江がおり、前ソフトバンク・ズレータを獲得するなどポジションはない。