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周防正行監督(50)が痴漢えん罪事件をテーマに描いた「それでもボクはやってない」(20日公開)の
プレミア試写が「ジャパンソサエティ・ホール」で行われ、「日本の裁判」に笑いが巻き起こった。
周防監督は複雑な表情を浮かべながら、
「改めて笑っちゃう現実なんだよなって思いました。やっぱり現実を変えていきたい」と手応えを感じた様子だった。
シリアスなはずのシーンで、笑い声が起こった。痴漢の容疑者とされた加瀬亮(32)が
何度「やってない」と主張しても被害者の証言以外は聞く耳を持たない警察官や検事、
居眠りをする裁判長、刑事事件の99・9%が有罪になる現状…。
「冗談でも何でもなく、これが日本の裁判の現実です。
今までの(自身の)コメディーよりも笑いが少ないのは、そのことを知ったボクの怒りがきっかけです」
上映に先立つ舞台あいさつではユーモアたっぷりに作品を紹介した周防監督だが、終了後は複雑な表情。
「日本人にとって笑えない現実を描いたのが笑われたのが恥ずかしい…」
社交ダンス教室を舞台にしたコメディー「Shall we ダンス?」が全米でも200万人を動員。
リチャード・ギア主演のリメーク版(04年)もヒットした。
「SUO」の知名度はニューヨークでも高く、11年ぶりの新作には法曹関係者約50人を含め、300人が集まった。
作品の根底にあるのは、人が人を裁くということ。
日本在住歴もあるジョー・アルバート弁護士は
「米国の裁判にも問題はあるけど、99・9%が有罪なんて信じられないよ」と驚いたように話した。
予期せぬ笑いは、日本の刑事裁判がいかに問題をはらんでいるかの裏返し。
前日はニューヨーク郡裁判所に足を運び、米国の裁判を初傍聴した周防監督。
「改めて笑っちゃうような現実なんだよなって思いました。現実を変えたい」
“裁判改革”への思いは、さらに強くなったようだ。
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