06/12/31 17:36:58 SvjZlatU0
アメリカの野球選手を夢見る孤児たちを育てる団体に、
ノリがグローブを送ったことがあった。
それも、200個ものグローブを。
子供たちは、とても喜んだ。
しばらくして、やはり日本野球連盟が同団体にグローブを寄付することになった。
エージェントが現地へ赴き、少年たちにグローブを渡す。
少年たちはやはり喜んだが、渡されたミズノのグローブを見て
「ミズノではなくて、メーカーは『ノリ』が良かった。」
「『ノリ』のグローブはとても使いやすかった」と口々に言う。
日本野球連盟のエージェントは首をひねった。
ノリ?そんなメーカーがあっただろうか。
「これだ」と、手渡されたボロボロのグローブを見てエージェントは驚いた。
すでにかすれてしまっているものの、グローブにははっきりとサインペンで
「夢をあきらめるな カズ」
と、現地の言葉で記した跡があった。
200個ものグローブ全てにノリは自筆のメッセージとサインを入れ、
それを子供たちは「ノリ」というメーカーのグローブであると思い込んでいたのだ。