07/09/04 12:39:19
東京農工大学は今、夏休み期間中です。私ども大学生協の店員も一息つける、
かといえば、決してそのようなことはございません。
大学生協の店舗では、国内・海外の旅行やレンタカーの手配、運転免許取得を
目指す方への教習所のご紹介、資格スクールのあっせんなどをしており、
学生さんにとって長いお休みとなるこの時期に、お申し込みが集中するのです。
中でも運転免許につきましては、多くの方からお申し込み・ご相談をいただきます。
ある調査によれば、大学生の約90%が卒業までに取得しているとのこと。
実際、社会に出られてから教習所に通うのは、時間の制約上大変かと思われます。
現在、自動車学校での四輪教習コースは、マニュアル(以下MT)車とオートマチック
(以下AT)車の2種類あります。
AT車限定免許が設定されて以来、AT車コースを選ぶ学生さんは年々増えています。
先日もある男子学生さんから、「MT車とAT車で迷っている」とのご相談を受けました。
このようなお問い合わせがあったとき、私はあまりMT車コースを勧めません。
と申しますのも、ご家族が所有されている車を伺うと、今やほとんどAT車です。
レンタカーを借りる場面でも、大型トラックやスポーツカーなどの例外を除き、
用意される車は、ほぼすべてAT車です。
MT車の世界に魅入られることがない限り、AT車に乗れる免許さえあれば、
ことが足りてしまうのです。仮にMT車に魅入られてしまったとしても、限定解除の
教習を受ければ、後からMT車も運転できる免許を取ることは可能です。
AT車コースの利点は、教習代金がMT車コースより1万数千円ほどお安いこと、
クラッチ操作がない分くみしやすいことの2点に集約されます。
これらは、AT車コースを選択するうえで、十分すぎる理由だと思うのです。
このような説明をご相談相手の学生さんにすると、一日考えるとのことでした。
ところが、翌日再度来店された学生さんが選ばれたのは、MT車コースでした。
でも私は、この結果を十分予想していました。そうなんです。
迷われている学生さんに「AT車コースでも良いのでは」と勧めると、なぜか、
皆さん日を置いたうえで、MT車コースを選択されるのです。
ただし、これは女子学生には見られない傾向で、男子に特有のものです。
免許証の条件欄に記される「AT車に限る」が、それほどまでに気になってしまうのか。
しかしながら個人的には、このような思考の過程から感じ受ける男の美学、私は結構好きです。
(東京農工大生協職員)
ソース:asahi.com/多摩
URLリンク(mytown.asahi.com)