07/11/19 18:48:16 0
「ボルネオ・オランウータン・サバイバル・ファウンデーション」*に保護されているポニーは、
数奇な運命を辿ってきたオランウータンである。
実は、彼女はここに連れて来られる前まで、売春宿で人間を相手に体を売っていたのだ。
(*1999年に発足した同基金は、ペットとして捕獲されたり、山火事等で親をなくしたオランウータンを森に戻す活動をしている。)
ポニーが発見されたのは、ボルネオ島にある小さな村(元記事によると、どうやら売春に特化した村であるようだ)の売春宿で、
彼女はくさりで壁につながれ、マットレスの上に横たわっていたという。
オランウータンは、赤茶けた少し長めの毛に覆われた動物であるが、
ポニーは、体中の毛を剃られ丸裸だった。
男性が近づくと、彼女はくるりと背を向け、
お尻を突き出したかと思うと、ぐるぐる回し始め、セックスを誘うような素振りをしたという。
保護された時、彼女は6、7才であったと推定されるが、
それまで長期にわたり売春宿の女性経営者(マダム)の元にいたようだ。
基金側はポニーを助け出そうとしたのだが、
マダムは、ポニーは皆に可愛がられ、稼ぎもいいからと引き渡しを頑に拒否。
ポニーは宝くじの当選番号を引いたりしたこともあり、
幸運をもたらす存在として見られていたというのも、断る理由の一つだったようだ。
売春宿には、もちろん女性たちも働いていたが、
オランウータンとセックスするという物珍しさから、そこを訪れる客の多くはポニーを指名したという。
当時、ポニーは毛を一日おきに剃られていたため、皮膚はただれ、吹き出物だらけだった。
あらわになった地肌を蚊は容赦なく刺し、
痒くてたまらない彼女は蚊の刺し傷を掻き続け、そこからばい菌に感染した。
その上、指輪やネックレスまで身に付けさせられていた。
ポニーは見るに耐えない状態だったという。
ポニーをそこから救い出そうと、基金のワーカーたちは森林警備官と地元の役人たちを引き連れ、
一年にわたり何度も売春宿に足を運んだが、その度村人たちに妨害された。
彼らは銃と毒が塗られたナイフをちらつかせ、ワーカーたちを脅したそうだ。
最終的にAK-47(自動小銃)で武装した35人の警官が出動し、やっとオランウータンを救出することができた。
ポニーがつながれていたくさりをワーカーたちがはずそうとした時、
マダムは、「私のベビーを連れて行かないで!」と、泣き叫んだという。
インドネシアにはこのケースのような動物虐待を裁く法的処罰がなく、
ポニーを囲っていたマダムらは何のおとがめも受けていない。
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