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アフリカ最大の湖は、ケニア、ウガンダ、タンザニアの3国に囲まれたビクトリア湖である。
この湖は湖水面積が世界第3という広大なもの。3000もの島を擁しているが、
その中でも最も多くの陸地面積を占めるセセ諸島は、ウガンダ領となっている。
これらの島々に目を付けたのが、ウガンダのイスラム法学者シャィフ・ラマタン・シャバン・ムバジェ氏である。
無人島を1つ確保し、ゲイの人たちを島流しにしてはどうかと考えている。
シャバン・ムバジェ氏は、先日、同国のヨウェリ・ムセベニ大統領と会合を持った際に、
このプランを大統領に進言したという。
彼はその数日後に首都カンパラの古いモスクにメディアの記者を集め、次のように語った。
「私は、ムセベニ大統領にビクトリア湖の島を1つ確保してほしいと頼みました。
ゲイの人たちを連れて行き、死ぬまで島で暮らしてもらおうというプランです。
彼らが島で死んでくれれば、本土にはゲイがいなくなるという寸法です」
ただし、大統領との会合に同席した他の聖職者によれば、
大統領は“島流し”案を完全にスルーしたとのことである。
イスラム教で同性愛が大罪とされることは言うまでもないが、
ウガンダは人口の7割ほどをキリスト教徒が占めており、イスラム国とは言えない。
イスラム教徒の人口は1割ほどにとどまる。
他の多くのアフリカ諸国と同じく、ウガンダでも同性愛は違法とされている。
にもかかわらず、最近では若年層の間に同性愛者が増えている。
しかもゲイ・コミュニティが形成されつつあり、最近では権利を求める運動も活発化している。
そういったことをイスラムの立場から憂慮した結果、シャバン・ムバジェ氏は上記のような案を思いついたのだろう。
あくまで彼の案は“島流し”であり、ゲイの人たちが島で死ぬことに期待している。
文化的で衛生的な環境を提供するつもりなど端からないはずである。
決して島の1つを“ゲイの楽園”として解放するというプランではないのだ。
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