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空き巣に入った部屋の配電盤のブレーカーを切り、犯行の発覚を遅らせる「ブレーカー落とし」という
手口を使って、2005年秋以降、約380件に上る窃盗を東京都内などで重ねていた中国人グループ
計16人が、警視庁に逮捕されていたことがわかった。
このグループを脱退して別の窃盗団をつくった中国人が、約300件の空き巣を繰り返していたことも判明。
都内ではこの2グループの摘発後、侵入盗の被害が昨年より3割も減少した。
「ブレーカー落とし」の手口で、空き巣を繰り返していたとして逮捕されたのは、中国人留学生の朱輝被告(37)
を中心とした中国人窃盗団。
警視庁捜査3課によると、杉並、中野、世田谷の各区では05年10月ごろから、留守中のマンションや
アパートで、部屋のドアのカギを「ピッキング」や「サムターン回し」でこじ開ける空き巣が続発。いずれも
犯行の発覚を遅らせるため、家人が帰宅しても電灯がすぐにつかないよう、ブレーカーを切るという手口
が共通しており、同様の被害が昨年1~4月には163件に上った。
このため同課は、窃盗団が狙いそうな部屋を予測して待ち伏せするなどの手法で、先月までに朱被告
ら計16人を逮捕し、グループが381件もの空き巣を重ねていたことを確認した。
一方、昨年12月に文京区内で相次いだマンションやアパートの空き巣で、今年3月、同じく中国人の
許鳳威被告(24)を逮捕したところ、許被告が以前、朱被告のグループに属していたことが分かった。
また、昨年5月から複数の中国人とともに別の窃盗団を結成し、逮捕されるまで、世田谷や新宿、練馬などで
空き巣を302件も続けていたことを突き止めた。
二つの窃盗団がともに活動していた杉並、中野、世田谷の各区を管轄する杉並、荻窪、野方、北沢の各署では、
2グループを摘発した結果、今年上半期(1~6月)の侵入盗の被害が昨年同期より5~8割減少。都内全体の
被害も6409件と昨年を3割も下回り、「ブレーカー落とし」の被害も見られなくなった。
同庁は「侵入盗は職業的常習者の犯行が多い。今後も犯罪のプロを摘発するための捜査力を磨く必要がある」
と話している。
ソース:(2007年9月10日15時26分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)