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今年の新司法試験で出題担当の「考査委員」を務めた慶応大法科大学院の植村栄治元教授
(3日に辞職)が、試験問題と類似の論点を事前に学生に教えていた問題で、全国の弁護士や
大学教員ら33人が10日、植村元教授について国家公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで
東京地検に告発状を提出した。
法務省は、植村元教授以外の考査委員による調査結果に基づき、慶大生が有利な情報を得たとは
言えないとする見解を3日に公表しているが、告発状は「『仲間内』の調査では国民は納得できず、
検察庁による事実解明を求める」としている。
告発状を出したのは、神戸学院大法科大学院教授を務める樺島正法弁護士を中心に、大阪、東京、
名古屋の弁護士や法科大学院の教員ら。
告発状では、植村元教授が試験問題の作成に関与しながら、試験直前に学生向けの答案練習会を
行った事実にふれたうえで、「試験問題と同じ判例や、共通する論点を教え、職務上知り得た
秘密を漏えいした」と指摘している。
考査委員は非常勤の国家公務員に当たり、守秘義務違反に対する罰則は、1年以下の懲役か、
3万円以下の罰金。
樺島弁護士らは10日、告発後に東京都内で記者会見し、「多くの受験生は法務省の調査結果に
納得せず、告発への参加を希望した人が何人もいた。このような試験で法律家を誕生させては
いけない」と述べた。
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