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「政府と皇室はいずれも来年北京で開催される五輪に参加すべきではない」。
デンマーク社会民主党(DF)および社会主義人民党(SF)両党は、
人権状況が改善されない中国で来年開催される北京五輪に参加すべきではないと主張し、
政府と皇室に対し五輪不参加を要請した。
デンマーク大手新聞「ユランズ・ポステンJyllands-Posten」」紙が26日に報道した。
同報道は、クリスティン・クラスコブ(Kristian Klarskov)記者が取材したもの。
報道によると、デンマーク社会民主党および社会主義人民党は、
中国当局が国際人権法に違反していることに抗議するため、
デンマーク政府は、来年北京で開催される五輪に参加すべきではないと主張した。
両党は、デンマーク社会各方面から北京五輪をボイコットするべきであり、
デンマーク政府および皇室は、中国とデンマーク両国の友好関係を、
中国独裁政府に利用されてはならないと強調したという。
報道では、民主党スポークスマンの話を引用し、デンマーク文化大臣のミッケルセン氏や、
フレデリック皇太子およびメアリー皇太子妃は、北京五輪の参加を回避すべきだと主張した。
デンマークと中国は友好的に協力しているような姿勢を対外的に示してはならないと
民主党スポークスマンが強調した。
保守党であるデンマーク文化大臣ミッケルセン氏は、
北京五輪の問題において、バランスを取るのは難しいと話したという。
実際、2001年に、デンマークの新旧政権交代の数ヶ月前、
保守党のスポークスマンが、北京に対して厳重に譴責した。
当時、北京は2008年五輪開催国の予選のために準備していた。
2001年7月12日、ミッケルセン氏はデンマーク「ベアリングスケ・ティーズネ(Berlingske Tidende)」紙に対して、
「われわれは国際オリンピック委員会が2008年の五輪開催地として北京を選んだことに対して、断固反対する。
中国の人権問題は改善していないからだ。
これは、国際オリンピック委員会が1963年にベルリンを五輪開催地として選んだのと同じだ。
当時、ヒトラーは自らの専制を利用して世界に対してドイツを顕示しようとしたのだ」と非難した。
社会民主党のホルガー・ニルセン党首(Holger K.Nielsen)は、
デンマーク社会主義人民党スポークマンのション・イエスペルセン氏(S?ren Espersen)の意見に同調した。
「ミッケルセン氏2001年の発言はまるで予言のようだ。
我々が言っているのは、帰る家がなくなった、数え切れない中国の民衆たちのことだ。
五輪建設のために、強制的に立ち退きされたのだ。
我々が言っているのは、五輪に使用される大量の体育器具設備が、
生きるより死んだほうがましな奴隷労働に従事した児童によって作られたことだ。
イエスペルセン氏の提案はまさしくその通りである。
デンマーク皇太子が来年の北京五輪に参加すれば、
自ら政治上の立場は抜き差しならない羽目になるだろう」とホルガー・ニルセン党首は指摘した。
URLリンク(jp.epochtimes.com)