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０８年６月の全線開通に向けて建設中の東京メトロ副都心線で、
既に供用中の池袋駅ホームや改札周辺からシンナーのような強い異臭がして、
連日２０件前後の問い合わせが相次いでいる。東京メトロは「池袋駅の南側での
トンネル工事で使っている接着剤が原因。有害性はない」としている。
副都心線は、埼玉県の和光市駅と渋谷駅を結ぶ新路線。現在、池袋―渋谷
（８．９キロ）部分を工事中で、池袋以北は供用している。
今回の工事は、池袋駅の南隣に造られる雑司が谷駅との間のトンネル壁面補強のため、
今月５日から始まった。「ＭＭＡ含浸接着樹脂」という接着剤などを使い、
補強用の繊維質をはりつける。２２日までの予定で、接着作業そのものは２０日に終わるという。
工事開始翌日から、「気分が悪くなった」と電話で苦情が１件寄せられたほか、
「においがする」などの問い合わせが相次いでいるという。練馬区の男性は
「通勤時にホームで待っていると頭痛がして心配になった」と話している。
東京メトロは対策として、１２日から「人体には無害」などと説明する文書をホームなどに
掲示したほか、においが漏れないように仕切りを置くなどしてきた。
肝心のにおいについて同社は「それほど変化はないようだ」としている。
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