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栃木県警栃木署は９日までに、自宅アパートの同階に住む無職男性（６５）への中傷文書を張ったとして、
同県壬生（みぶ）町、無職今林セツ子容疑者（６７）を名誉棄損の疑いで逮捕した。
同容疑者は約１５年前から男性の家族への嫌がらせを続けており「出てけ！」と絶叫したり、大音量でテレビを流したり、
防犯ブザーを鳴らしたり、不当な裁判を起こしたという。
男性は今林容疑者について、奈良県の「騒音おばさん」河原美代子受刑者（６０）に「そっくりだ」と語った。
調べでは、今林容疑者は３月２９日ごろ、公営アパートの同じ階に住む無職男性の実名を挙げ、
「今林セツ子に強制わいせつをやり、逮捕された過去がある。危険な変態性欲者」などと書いた中傷ビラを
アパート通路に張り、名誉を棄損した疑い。ビラを張ったことは認めているが「強制わいせつをされた。
正当防衛だ」と主張しているという。栃木署では、ビラの内容は事実でないとしている。
日刊スポーツの取材に応じたこの男性によると、男性と妻、娘らは約２０年前、このアパートの２部屋を借り住み始めた。
今林容疑者はすでに娘と２人で隣室に住んでおり、当初は普通に世間話もしていた。
今林容疑者の娘が出ていった約１５年前から突然、妻への嫌がらせが始まった。
妻は怒鳴られたり、「私を殺そうとした」などと、身に覚えのない訴訟を複数件起こされたという。
その後妻は体調を崩して娘と引っ越し、男性のみ残った。４、５年前からは、男性への嫌がらせに変わった。
今林容疑者は男性と会うと「近寄るな」「汚い」「出てけ」と罵声（ばせい）を浴びせた。午前５時ごろに大音量で
テレビやラジカセの音楽を流したり、通路の手すりを何度もたたいたり、顔を見るなり防犯用ブザーを大音響で
鳴らし続けたりしてきた。男性宅を監視するようにのぞき見たりもしていたという。男性は「トラブルもなく、
嫌がらせが始まった理由は分からない。血圧も上がり、体調を崩した。本当につらかった。生きた心地がしない
日々だった。逮捕されてほっとしている」とこぼした。
男性は財政的事情などから引っ越しもできず、４、５年前から栃木県警に相談。
栃木署によると、今林容疑者に注意するなどしたが、事件化できるような状況がなかったとしている。
昨年８月には「つきまとうことをやめなさい」と書かれたビラを張られた。今年３月２９日ごろのビラを張られたことで
４月１７日、同署に告訴した。隣家に大音響で嫌がらせをした例としては、奈良県の河原受刑者が有名。
男性は「小太りで目をひんむいて『引っ越せ』などと絶叫する。『騒音おばさん』そっくり。
もう顔も見たくないが、よく似ている」と語った。
栃木署では、詳しい動機を調べる方針。
騒音おばさん、栃木にもいた - 社会ニュース : nikkansports.com
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