07/05/09 22:11:52 0
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「わたしたち家族はこのゴールデンウィーク(黄金周)に動植物公園に行きました。
そこで馬に乗せてくれる場所があるということで、子供といっしょに見にいったんです。
ところがなかにヘンな馬がいました。
体一面に黒いシマ模様がひろがっています。おじさんはこれをシマウマだと言いはっています。
わたしたちは子供を乗せて写真を撮るのに5元とられました。
あとで同じ動物園のなかで、檻にはいってるシマウマを見つけました。
子供が乗ったシマウマはシマウマではありません。いちど調べてくれませんか?」
市民から通報をうけ、記者はすぐに動植物公園にとびました。
どうやら「シマウマ」と称しているのはこちらのようです。
記者が近づくと係員がすかさず声をかけてきました。
「お乗りになりますか? 一回5元で写真も撮れますよ」
これって本当のシマウマですか?
記者が訊ねると係員は商売にならないと思ったのか、うるさそうに答えました。
「はいはい、こいつはアフリカから来たんだ。アフリカから来たシマウマだってんだから本物だ」
わかったようなわからない理屈で係員が応対している間にも、次から次へとお客さんはやって来ます。
記者が見ているうちにも、わずか5分で3組の子供たちが写真を撮ってもらっていました。
子供を「シマウマ」に乗せたばかりの母親に訊いた記者は、意外な言葉を聞きました。
「たしかにシマウマじゃないわね。でも、子供が喜んでいるんだし、いいんじゃないの」
動植物公園の管理課に問い合わせてみても、答は母親とたいしてちがいません。
「いや、私どもにもあれが本当のシマウマかどうか、ハッキリはわからないんですよ」
とどのつまり、こうした遊びを目的にしたもので、ニセモノ本物の区別などいらぬお世話なのかもしれません。
晴天の黄金周には愉快そうな子供たちの表情があふれ、さんざめく笑い声。
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