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韓国では、整形手術の件数が年々増加し、ある調査結果では、いまや18歳以上の女性の2人に1人
が手術経験があるという。それにともない、失敗例も増加し、ニュースで取り上げられるまでに社会
問題化している。
まぶたの整形手術を受けた韓国女性は、手術前の写真で左右の目の大きさを比べると、違いは一
目瞭然(りょうぜん)で、手術は失敗だった。さらに、手術を受けた左目は、術後からまぶたを閉じるこ
とができなくなり、この女性は、熟睡することができなくなったという。被害を訴えるAさんは「(医者は)
『左目が小さいのは、時間がたてばもっと大きくなる』と。人に会うことに自信が持てなくて。わたしが
見ても、わたしの顔ではないみたい」などと話した。
また、鼻の両脇にあるしわをなくす手術では、しわはなくなったものの、日がたつにつれて、歯茎か
ら白いシリコン状の物が露出しかけていた。
手術で被害を受けても、患者がその過失を医者に認めさせるのが難しく、補償をほとんど受けられ
ないのが実情となっている。
鼻の整形手術失敗を訴えるBさんは「周囲から『失敗』と言われます。(医者は)『自分が手術すれば、
大丈夫』と言いますが、『所見で(失敗と)書いてくれ』と言っても、診断書に書いてくれません」と話した。
訴訟を起こそうにも、裁判費用は、初期費用だけでおよそ70万円以上で、この鼻の整形手術に失敗
した女性の場合、再手術を検討したが、費用は100万円以上とさらに大きな負担となるため、踏み切
れずにいる。
大韓法律構造公団の弁護士は「損害賠償額が(治療)費用の負担に十分でなければいけませんが、
小さい被害ではそうもいきません」と話した。
この現状に、ソウルの女性たちは「かわいくなりたくてすることだから、失敗があるとしても、整形その
ものは悪いと思いません」、「医者が責任を取るべきですよ。(整形は)やりたいですよ」、「ありのまま
がいいと思うわ。自然のままに。生まれたままに」などと話した。
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