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高3学力テスト、「ゆとり世代」で結果改善 文科省
文部科学省は13日、高校3年生約15万人を対象に05年秋に実施した学力テストと意識調査
の結果を公表した。前回調査(02~03年)にも出題された問題で比べると、約14%の問題で正
答率が上がり、「勉強が好き」という答えも増えた。同省は「意欲を含め、学力が改善の方向に向
かっているのではないか」とみている。一方、約4割の問題では、期待された正答率に届かなかっ
た。
今回の調査では、「ゆとり教育」を柱に02年度から実施されている現行の学習指導要領で学ん
だ高校生が初めて対象になった。ゆとり教育には「学力低下を招く」という批判が多く、政府の教
育再生会議は授業時間の増加や夏休みの短縮などを打ち出している。中央教育審議会も指導
要領の改訂を進めている。学力や意欲は落ちていないという今回の結果は、こうした動きに一石
を投じそうだ。
数値が上向いた理由について文科省は「現行の指導要領で重視されている探究や資料活用が
現場で指導され、生徒の意識面にも表れているのではないか」とみる。
テストは12科目で合計657問が出題された。うち181問が前回と同一の内容だった。この同
一問題で正答率がどう変化したかをみると、約80%の145問では統計上差があるとは言えなかっ
たが、26問では上回り、残る10問は下回った。
文科省が事前に予測した「通常の授業を受けた場合に期待される正答率」と実際の正答率を
比べてみると、657問のうち393問(59.8%)で期待値を上回ったか同程度だった。前回はこ
の割合が51.1%となり、文科省は学習内容がより定着したとみている。ただし、科目ごとにみる
と、理科や数学で前回に引き続き、下回った問題が多かった。
意識調査では、学習に対する考えをアンケート方式で尋ねた。勉強を「好きだと思う」「どちらか
といえばそう思う」という答えは計22.1%で、02年の20.0%から増えた。勉強が「大切だと思
う」「どちらかといえばそう思う」も計84.2%で、02年の79.0%を上回った。
現行の指導要領の定着度を調べるための学力テストと意識調査は04年、小中学生を対象に
実施されている。このときも、同一問題の正答率や学習意欲がその前の調査と比べて上昇して
いた。
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