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新潟県三条市にある「アパ」グループの分譲マンション2棟で耐震強度不足が見つかった問題で、
同市は12日、2棟の構造計算で意図的な偽装や不適切な計算など悪質な改ざんがあったことを明らかにした。
市によると、偽装が発覚したのは一部の耐震壁の計算。斜めにひび割れが入り、
建物にとって深刻な損傷となる「せん断破壊」が確実に生じる場合は、その部分に、
コンピューターのプログラムで自動的に記号が出るが、出てきた記号を手入力して改ざん、
安全なように装っていた。
また耐震壁の保有耐力の算定では、国土交通省の強度式を入力すべきところを
日本建築学会の式を故意に直接入力。耐力が2~3割上回るような不適切な計算方法をとっていた。
2棟の物件は、各地のホテルなどで耐震強度不足が相次いで発覚した富山市の
設計事務所「田村水落設計」が構造計算した。三条市は「国交省認定のプログラムを
使用する場合の条件から大きく逸脱した行為」として、アパ側を口頭で指導し自主的な是正を求めた。
ソース:読売新聞
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