07/03/15 20:37:45 0
この新設統合第1小中学校については、いじめ抑止対策が盛り込まれています。
一部の設備に工夫が凝らされた校舎になるのです。
その設備とはトイレ。
県内の学校では初めての試みで、男子トイレをオール個室の洋式トイレにするそうです。
つまり、男子小用の便器がなくなるのです。
高松市教育委員会によると、個室(すなわち大用)に入るのに抵抗を感じる
男児特有の悩みに応えるものとのこと。すでに設計図面に盛り込まれているといいます。
それが本当にいじめ抑止に効果的なものとなるのでしょうか。
この悩みは女性には縁遠いかもしれませんが、小学生ぐらいの男子には深刻です。
洗面・キッチン設備用品大手のTOTOが2002年に行ったアンケート調査で、
小学男児のおよそ40%が「学校でうんちをしない」と回答しました。
その理由は「からかわれる」から(同理由をあげた女児は5%、男児は40%)。
私も中学生のころ、トイレでのからかいやいじめにあったことがあります。
私の場合、その時その時の状況に適当に合わせ、
何ら気に障らなかったというのが正直な話ですが。
新アイデアが公けになってまもなく、知人の市議会議員が教育の現状を視察するため米国を訪れ、
小学校の教室の中にトイレがあるのを見た、とおっしゃっていました。
日本では、米国のようにするのは現状難しいでしょう。
とはいえ、私自身は、発達途上の段階から個室化というのには疑問を感じています。
遠足や修学旅行、宿泊学習など学校行事で校外に出かけた時、
あるいは公共施設を利用する時に、一体どのような行動に出るのでしょう。
こんなに低学年から個室化を進めて、将来、何らかの悪影響は出ないでしょうか。
トイレ以前に、人づき合いや団体行動などの点で不適応にならないでしょうか。
設備の改変よりも、この年ごろからの社会規範の徹底、
また人間工学や生理医学を分かりやすいように教えていく方が大切のような気がします。
トイレに関するいじめやからかいは、年齢が上がるに従い確実に消滅します。
ですから小・中学校での対策にこそ意味があるのはわかりますが、この点は心配です。
今回の策だけでは、たぶんいじめはなくならないでしょう。
けれども、たかがトイレ、されどトイレ。
いじめがトイレに端を発していることに衝撃を受けました。
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