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米国立衛生研究所(NIH)は、割礼を施した男性ではエイズウイルス(HIV)の感染率が半分以下になるとの
研究結果を英医学誌ランセット(電子版)に発表した。国連は同日、感染防止策として割礼の促進を検討する
専門家会議を3月上旬に開くことを決めた。
しかし国連内部でも「コンドームを使わなくなるなど、逆にエイズが広がりかねない」との慎重論があり、採用
をめぐって議論となりそうだ。
研究グループは、割礼の習慣のあるアフリカのケニアとウガンダで計約7800人の成人男性を2つのグループ
に分け、一方の割礼を2年間遅らせてもらい、追跡調査した。その結果、割礼を受けた男性の方が、感染率が
51~60%低かった。極端な差が出たため、倫理的に問題があるとして研究は中止したという。
感染が減った要因としては、性交で傷つきやすく、ウイルスが取り付きやすい免疫関連細胞が多く含まれる
包皮が除去されることで、HIVの侵入、感染が抑えられることが挙げられている。
国連の専門機関である世界保健機関(WHO)は「エイズの感染拡大を防ぐ上で大きな将来性がある」(ケビン・
デコックエイズ対策部長)と歓迎。国連合同エイズ計画(UNAIDS)とともに、促進の条件などを検討する会議を
招集した。
一方、国連本部は「割礼しても感染はする。コンドーム使用などの予防手段に代わるものではない」と慎重な構えだ。
(2007/02/24 11:25)
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