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千葉県柏市の食肉卸大手「ナリタフーズ」が、国産豚肉保護を目的とした「差額関税制度」を悪用し、
デンマーク産豚肉の輸入にかかる関税を免れていたとされる脱税疑惑で、
千葉地検特別刑事部は６日、横浜税関と合同で、同社や関連会社など数か所を関税法違反容疑で捜索する。
これまでの任意の事情聴取に対し、同社社長らは「制度の範囲内で合法的」などとしているが、
特別刑事部は捜索と同時に社長らを取り調べ、容疑が固まり次第、逮捕する方針。
調べによると、同社は２００４年１月から０５年２月までの間、計８２３回にわたりデンマーク産豚肉を輸入した。
この際、輸入価格を実際よりも高く申告し、輸入価格が規定を下回った場合にかかる差額関税
計約５９億６０００万円を脱税した疑いが持たれている。
関係者によると、これらの豚肉は、香港の食肉商社がデンマークの輸出会社から１キロ当たり
４６０円前後で購入。これを東京都内の輸入会社が制度の基準額である５４６円に近い価格で輸入し、
ナリタフーズに販売していた。ナリタフーズ側は「輸入価格は差額関税制度の課税対象となる
４６０円ではなく５４６円」と説明していた。
しかし、特別刑事部は、香港の食肉商社や都内の輸入会社がナリタフーズの事実上の子会社で、
各社間の取引価格も同社長が決めている点を重視。
一連の取引は実質的にナリタフーズによるものと判断したとみられる。
豚肉脱税５９億６０００万円、ナリタフーズきょう捜索 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
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