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大阪や東京など5都府県で女児に対する強姦(ごうかん)や建物への連続放火を繰り返したとして、
強姦致傷や現住建造物等放火などの罪に問われた無職尾上力被告(38)の判決が19日、大阪地裁であった。
中川博之裁判長は「人の尊厳を踏みにじる態度には人間性の一片もなく、放火の結果、5人の命が失われた」
と述べ、尾上被告に求刑通り無期懲役を言い渡した。
尾上被告は女児への連続強姦事件で04年9月に懲役20年を求刑された後、過去の事件について供述。
検察側は昨年11月、「放火約200件、強姦約40件、強制わいせつ約200件を起こしたと供述しており、
空前絶後の放火・強姦魔だ」として改めて求刑をやり直していた。
判決によると、尾上被告は98~03年、大阪、京都、兵庫、岡山、東京5都府県で、7~13歳の女児に
対する強姦致傷・未遂計15件と、住宅や物置などへの放火13件を起こすなどした。
放火事件では計5人が亡くなり、財産的被害は3億円近くに上った。
判決は、尾上被告が強姦事件の被害児童宅に電話をかけてわいせつな言葉を告げるなどの嫌がらせをしたり、
放火現場の消火活動を眺めて満足感を味わったりしていたと指摘。
「被告にとっての強姦と放火は日常的な一種の気晴らしで、ゲーム感覚での連続的犯行だった。
刑事責任は非常に重大で、死刑選択の余地もある」と述べた。
そのうえで量刑について検討。尾上被告が大阪府近辺での放火116件を自発的に認めたことなどを挙げ、
「闇の中にあった事案の真相解明のきっかけを作った。被害者らに謝罪する言葉を述べており、
多大の困難を伴うとしても更生の可能性がないとは言えない」と判断した。
asahi.com:放火2百件・強姦40件供述の被告に無期懲役 大阪地裁
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