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インターネットのブログや掲示板の世界では、消費者の「本音」が飛びかう。
自社のイメージや製品がどう語られているのか―企業の広報担当や営業マンにとっては気になる。
だからといって、無数のサイトから情報を拾ってもいられない。
そこで、そうした情報を自動的に集めて分析するサービスが広がり始めている。
電通がネット関連会社ガーラと組み、昨年12月から
月額料金10万5000円(税込み)で販売を始めたソフト「バズリサーチ」は、
社名や製品名などをキーワードとして設定すると、
巨大掲示板「2ちゃんねる」やブログの中から関連した記述を集めてきてくれる。
ただ、記述をならべられても、みな読むのは大変。
そこでプラス、マイナスのどちらの評価が多いか分析する機能をつけた。
例えば、文中に「いい」「すばらしい」があればプラス、
「悪い」「ひどい」があればマイナスというように、
事前に用意された辞書に従ってシステムが判断していく。
しかし、日本語は単純ではない。
たとえば「~はいいが~は気にくわない」というように、
相反する評価がならぶとシステムが「良い」「悪い」を判断できず「中立」にしてしまう。
前後の文脈を加えた解析や、業界ごとの特有の表現への対応など、
精度を上げていく余地があるという。
このソフトの販売に際して社内からは「大丈夫か」と心配の声が上がった。
電通は各社の広告宣伝を行っており、
その広告への反響も導入企業には一目瞭然(りょうぜん)になってしまうからだ。
それでも、「ライバル社の広告に効果がないと説得する材料にもなる。
消費者間の口コミ情報は、購買動機を形成するうえで無視できない力を持ち始めている」と
森岡慎司・インタラクティブマーケティング部長は前向きだ。
社内の活用も促しつつ、1年間で100社との契約が目標だ。
NECは「何の・どこが・よい」まで抽出できる技術を開発。
この技術を使って昨年11月から2ヶ月間、自社サイトで試験的にテレビドラマの評判分析を公開した。
そのドラマが「よい」なら、ストーリーなのか、俳優の演技なのか、
記述の多かった理由も自動抽出する。
今後、一般の企業向けの販売もにらんでいる。
ブログの評価分析サービスは、システム会社のシーエーシー、
ブログ検索のテクノラティジャパンなども売り出し中。
新しい市場でシェアをとろうと、各社が分析の精度を磨き合っている。
URLリンク(www.be.asahi.com)