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女性信者が教祖によって性的暴行を受けたとされる韓国の新興宗教教団「摂理」をめぐる問題で、
千葉県警は１９日、韓国人女性幹部（４４）の資格外活動を手助けしたとして、横浜市にある
印刷会社（解散）の元社長（７３）宅を捜索した。捜索は１８日に続き２日連続。押収資料をもとに、
１００人以上の日本人女性に性的暴行を働いたとされる“セックス教団”の違法行為の実態を解明する。
好みの美女を入信させては儀式や検査と称してレイプ…。教祖による性的暴行疑惑の解明に向けて
ついにメスが入った。
調べでは、元社長は金沢市の会社社長（５５）とともに、女性幹部を同社の企画担当として雇用した
ように装うウソの書類を作成。幹部に平成１２年３月、虚偽の申請をさせ、布教活動ができるよう
手助けした入管難民法違反ほう助容疑が持たれている。
幹部は鄭明析（チョン・ミョンソク）教祖（６１）＝強姦容疑で韓国当局が国際手配＝の側近。関東地方の
リーダーで教祖の愛人とされる。日本人女性を勧誘しては教祖のもとにせっせと送り込み、教祖の
性的暴行を手助けしたという。
時には“わいせつ通訳”まで担当。被害者の日本人女性によると、女性は約４年前に幹部とともに
教祖の海外の豪邸を訪問。「面談」名目で２０畳の部屋に通され、教祖に約１時間、体を触られたという。
幹部はこの間、２人のそばにいて「本当の救いとはこういうものだ」などと話す教祖の言葉を通訳し
続けていた。
幹部は問題が表面化した昨年７月に韓国へ出国。現在は、日本と犯罪人引き渡し条約を結んでいない
台湾に潜伏中とみられる。
県警は１８日、国内の“わいせつ現場”とされる千葉市の女性幹部宅や教団施設など計８カ所を捜索し、
初の強制捜査に着手。１９日までにパソコンなど約１３０点を押収し、分析を進めている。強制捜査を
突破口に、教団の実態解明を本格化させる方針だ。
県警はこれまで幹部に近かった数人の元信者から事情聴取を重ね、内部情報を収集してきた。
強制わいせつなどは親告罪に当たるため、立件には被害者の告訴が前提。反教団の弁護士は
「被害者の多くは好奇の目にさらされるのを恐れ、踏ん切りがつかない」としながらも、告訴した
場合に必要な資料が今回押収されたとみられることから「捜査の進展を待ちたい」と期待を込めた。
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