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少年は、来る日も来る日もネットカフェに通い詰めて、一日中インスタント メッセンジャー QQ での
チャットに没頭していた。
そして、少年より2つ年上、19歳の少女と知り合った。
“空飛ぶスカート”・・・それが彼女のハンドル名だった。
文字だけのチャットだったが話が弾んだ。しかも、彼女はかなり美人らしい。
自分でもそう認めている。少年は彼女といろんなことを話した。
少年の期待は膨らみ、いまだ見ぬ彼女と恋に落ちてしまった。
そして、ついにオフラインで会う約束を取り付けた。
最初にチャットしてから一週間が経過した12月26日、少年は自分の住む町から約120キロ離れた
牡丹江まで心躍らせて出かけて行った。
だが・・・。
少年の期待は大きく裏切られた。“空飛ぶスカート”は19歳の美女なんかではなかった。
たしかに性別は女性ではあったが、少年より少なく見積もっても10歳は年上。
しかも、あまりさえない容姿の女性だった。
彼は落胆しきって家に戻ってきた。
両親が心配して声をかけると、何が起きたかを正直に話した。
両親は、そんな少年を慰めて元気付けようとした。だが効果はなかった。
そして、夢破れた4日後の12月30日、近くの丘で首をつって死んでいる少年のなきがらが発見された。
警察では、少年の死を自殺と断定している。
ともあれ、自分の容姿や年齢をごまかすなんてことは、ネットの出会いでは、ざらにあることのはず。
少年には、こういうことへの免疫がなさすぎたのだろう。
その女性が自分にとって運命の人であり、理想の恋人になることは確実だと信じていたのかもしれない。
一方、女性の方は、年齢と容姿を誤魔化したのはあくまで最初のとっつきであって、内面ではあんなに
共感しあうことができたのだから、うんと年下の彼でも自分のことを好きになってくれるはず・・・と
独りよがりな期待を寄せていたのだろうか。
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