07/11/22 23:35:50
元専務による守屋前防衛事務次官への接待攻勢が明らかになった防衛商社の山田洋行が、
飛行艇とヘリコプターの2種類の装備品の契約で代金を20%から50%余り水増しして請求
していたことが新たにわかり、防衛省は、山田洋行を取引停止の処分にしました。
水増し請求が明らかになったのは、山田洋行が平成15年度に契約した海上自衛隊のUS2
救難飛行艇のプロペラ整備用の機材と、平成16年度に契約したSH60K哨戒ヘリコプターの
油圧系統を制御する部品です。
防衛省は、山田洋行との装備品の契約のうち関係書類が残っている昨年度までの5年分に
ついて水増し請求がないか調査していますが、22日午前、山田洋行の米津佳彦社長が
防衛省を訪れて水増しを認めたということです。
山田洋行は、メーカーから出された見積書を改ざんして水増しした金額を当時の防衛庁に
請求していたということです。水増し額は、▽US2救難飛行艇の機材では見積書の金額の
50%余りにあたる2万5000ドル、およそ310万円、▽SH60K哨戒ヘリコプターの部品では
見積書の金額の20%余りに当たる5600ドル、およそ60万円に上っているということです。
これを受けて、防衛省は、22日山田洋行と取り引きにかかわったアメリカの子会社の
「ヤマダインターナショナルコーポレーション」について取り引きを停止する処分を
決めました。米津社長は「過去の契約のかなりの部分について水増し請求を行っていた
可能性が高い」と話しているということで、防衛省は水増しの総額についてさらに調査を
進めることにしています。
山田洋行をめぐっては、6年前ヘリコプターの別の装備品の納入をめぐっておよそ
1億9000万円を水増し請求した疑惑が指摘されましたが、元専務の宮崎元伸容疑者が
社員に指示して、当時、防衛局長だった守屋前次官に会って経緯を説明させ、その後、
防衛庁から処分は受けていませんでした。
▽News Source NHK ONLINE 2007年11月22日19時05分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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▽防衛省
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▽Press Release
山田洋行による輸入装備品価格に係る過大請求について
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