07/11/29 20:47:52 o0vzRTnl
ピアノという楽器を一口で言うならば、<指 → 鍵盤 → 伝達メカニズム → ハンマー → 弦>という機構で成り立っている。
しかし、問題は、ハンマーが飛び上がった瞬間から鍵盤とは完全に切り離されてしまうことである。
つまり、そこから先はピアニストにとってまったくコントロール不能なのである。
それが「ピアノの音色はタッチで変わるか」という問題を提起する大きなポイントなのである。
宙に跳ね上げられたハンマーは自由運動で弦にぶつかるだけであり、
ピアニストにできることは、せいぜいハンマーを突き上げる初速度を加減することだけである。
ここから、猫でも人でも同じかどうか、という議論の出発点になる。猫と人が同じ力、速度で鍵盤を叩いたときに
出てくる音は違うのかどうか、ということである。
だから、演奏者が直接音源を叩くドラムなどとは比較して議論するわけには行かない点である。