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◇エルピーダ社長:台湾ナンヤやプロモスと提携も-再編機運高まる(3)
11月9日(ブルームバーグ):
コンピューターなどの主要メモリーであるDRAM市場で来年の世界首位を目指すエルピーダメモリの
坂本幸雄社長はインタビューで、韓国サムスン電子追撃に向け、ナンヤやプロモスなど台湾勢との
新たな提携に意欲を示した。
これに対し両社とも直ちに歓迎する姿勢を表明、空前の価格下落が進むDRAM市場で業界再編の機運が高まってきた。
DRAM市場は、ノンブランドPC(パソコン)向けの汎用品の価格が8日、1ドルを割り込み、
過去1年で5分の1に暴落した。このなかでエルピーダは増産投資を継続しながら9月中間決算では100億円近い
営業利益を確保、世界シェアも4-6月期の4位から7-9月期は3位に浮上した。
一方、4位の独キマンダ、5位の米マイクロン・テクノロジー、6位以下の台湾勢は軒並み大幅な赤字を計上、
中堅メーカーは淘汰の波にさらされている。
坂本社長は6日行ったインタビューで、「1ドル割れが起きれば、DRAM事業をギブアップする会社も出てくるだろう。
業界は3社程度に絞られるのでは」と予想。
6位以下の台湾メーカーはエルピーダ陣営に合流する可能性があるとみて、
「何も決めていないが、そういう話があれば真摯(しんし)に話をしたい」と語った。
その上で「たとえばナンヤ(7位)やプロモス(8位)などと提携すれば、お金をあまりかけずに生産能力を増やせる」と指摘。
シェアトップに向けて「いろいろな可能性の中から、年末か来年初めまでに方針を決めればいいと思っている」と述べた。
坂本氏の発言について、ナンヤの広報担当者パイ・ペイリン氏は、「大変光栄だ」とコメント。
プロモス広報担当のベン・ツェン氏も、提携は「理にかなっている」と述べ、「あらゆる機会を拒否しない」と語った。
エルピーダとすでに提携している台湾のパワーチップ・セミコンダクター(PSC、力晶半導体)の広報担当
エリック・タン氏も、業界のさらなる「統合」には「よいタイミング」と前向きだ。
>>2以降に続きます。
ソース:ブルームバーグ
URLリンク(www.bloomberg.com)