07/11/04 03:13:34
抗がん剤の副作用で毛髪が抜けた人や高齢者のために作られたカツラの展示会が
福岡市中央区唐人町1丁目の「ギャラリー京」で開かれている。
出品者は兵庫県にあるカツラのデザイン・販売会社を経営する中島安希子さん(57)。
粗悪品や良質でも高額なカツラが出回るなか
「安くて、軽く、顔に自然となじむ商品を提供したい」と奔走している。4日まで。
中島さんはカツラメーカーに勤め、30年近く製品開発に携わったが
「利益を追求するよりもお客さんの声に耳を傾けたい」と2002年に独立した。
展示品は約20点で、化繊の髪を手作業で植毛したカツラが6‐8万円、機械による植毛が4万円台。
乳がん患者など若い女性の利用も考慮し、茶髪や流行の髪形も取り入れた。
抗がん剤の治療を受けた場合、一般的に投薬開始から治療が終わり、
毛が生えそろうまで約1年かかるとされる。
乳がん患者らでつくる「あけぼの福岡」の深野百合子代表(63)は、
良質なカツラが患者に安心感をもたらし、治療に専念できる効果を説明。
「カツラはがんと闘うための武器の1つ」と話す。
ただ、かさむ医療費に加えて高額のカツラを購入することになれば、経済的負担は大きい。
九州がんセンター(福岡市南区野多目3丁目)で美容室を24年間営む永浜民子さん(60)は
「高価ならばよいというものではない。それぞれの頭の形や要望に沿うカツラが望ましい」と助言する。
娘の結婚式を控えたがん闘病中の女性が、自分の作ったカツラを着けた途端、
表情が晴れ晴れとなったときの喜びが忘れられないという中島さん。
「カツラを通して元気や勇気を与え、人を輝かせていきたい」と、
今後も同ギャラリーで月1度のペースで展示会を開くことにしている。
西日本新聞
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