07/10/26 21:36:25
秋の観光シーズンを迎え、大勢の観光客でにぎわいを見せている京の玄関口、
JR京都駅(京都市下京区)。
実は観光客に交じって、駅前にある病院に通院する患者が増えている。
漢方治療など特徴のある病院の開設が相次ぎ、JR、近鉄沿線の近郊だけでなく、
新幹線に乗って全国から患者が来院している。
観光と「駅前通院」を同時に楽しむ新しい京都訪問のスタイルが生まれている。
京都市地域医療課によると、北を七条通、南を塩小路、西を西洞院、東を東洞院で
囲んだエリアで開業する病院・医院は33施設=図参照。
そのうち京都駅ビルが開業した1997年以前は10施設しかなかった。
それが97年から2001年までに5施設が増え、特に最近6年(02年以降)は18施設と
開業ラッシュが起きている。
内科、眼科、歯科、形成外科などが多いが、近年は特徴のある病院が目立つ。
漢方治療を手掛ける高雄病院(右京区)は今年10月にテナントビルの1室に京都診療所を新たに開いた。
篠原明徳院長は「患者の半分は長崎、東京などの京都市外の人。通院してもらうには、高雄は遠かった」
と駅前開業の理由を話す。
東京の病院勤務時代にアントニオ猪木さんの糖尿病治療を手掛けた舘一男医師(52)は
今年6月、京都駅前のテナントビルに視力矯正治療のクリニックを開いた。
「東京なら家賃が10倍。全国の患者さんにできるだけ駅に近い場所にしたかった」。
駅前にある8階建て雑居ビルのテナント業を営む明石国勝さん(64)は
「利便性がいいから、病院に人気」と話す。
一時期、英会話教室に貸していたが、撤退後にすぐ病院が入居。現在、2つの医院が同居している。
歯の無金属治療などに取り組む高輪クリニック(東京)は昨年8月、西日本の拠点病院として、
東洞院通沿いのマンション1階に開院した。
同クリニック京都の野城健太院長(33)は「神戸や大阪のテナントビル、四条河原町近辺の町家も探したが、
全国から来る患者のアクセスを考えて駅前にした。体にやさしい素材を使った治療方針と、
伝統や歴史のある京都のイメージとよく合う」。
福岡や静岡などから来る患者の中には、治療後に三十三間堂などを観光する人も少なくないという。
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