07/10/25 11:03:37
今夏の猛暑の影響で国産マツタケの収穫量が落ち込み、戦後のワースト記録を
塗り替える可能性が出てきた。品薄状態が続く東京・築地市場では、年平均の
卸売価格が昨年の5割高の「1キロ5万円に達しそう」(林野庁)という。
高級品ともなれば1本(100グラム)1万5000-2万円に跳ね上がり、「バブル絶頂期に
匹敵する高値」(市場関係者)を記録。もともと値の張る国産マツタケだが、
庶民にとって今年は例年にも増して高根の花となりそうだ。
不作は西日本で特に目立ち、林野庁は「日本全体では戦後最悪だった平成17年の
39トンを割り込む恐れがある」と予測している。例年なら10月下旬は、岡山や広島、
山口などで採れた西日本産のマツタケが全国の店頭に並ぶ季節。ところが「今年は
こちらまで入荷しない。有名な京都・丹波産は幻といわれている」と築地市場の
関係者。
不作に加え、北朝鮮産の禁輸措置や、安全問題が指摘される中国産の輸入減も、
今や国内消費量の1割を大きく下回る国産品の価格を高騰させる要因になった。
不作の原因について、鳥取大農学部の岩瀬剛二教授は「7-9月が高温で雨も降らず、
岩手県など一部を除き、全国的にマツタケの菌糸が育たなかった。西日本は大量の
松枯れに加え、地球温暖化で気候が亜熱帯化し始めていることも影響している」と
分析している。
■マツタケ市場
国産マツタケの生産量のピークは昭和28年の6484トンで、昨年(65トン)の100倍。
かつて市場の大半は国産だったが、松林の荒廃などで大幅に減少した。最近では
外国産が圧倒的に多く、昨年は中国産をトップに外国産が消費量の95%以上を占めた。
今年は中国産が食の安全問題で量、価格ともに大幅ダウン。代わってカナダ産が増え、
スウェーデンなどの北欧産が登場して話題となった。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)