07/10/16 22:59:26
投資ファンドに賛同して経営陣による合併案を撤回、あるいは増配提案を否決―
等々、株式会社の最高意思決定機関である株主総会に年々注目が集まっている。
そこで東洋経済新報社は『会社四季報』2007年4集秋号制作時に、
各上場会社に直近に開いた株主総会に関する質問を行った。有効回答数は約2300社にのぼる。
株主総会来場者数ランキングは、1位がソニー＜6758＞の7163人、
2位はエイベックス・グループ・ホールディングス＜7860＞の6038人、
3位は居酒屋チェーン大手のワタミ＜7522＞4577人。4位は日本航空＜9205＞4219人、
5位日本マクドナルドホールディングス＜2702＞4134人。
2位のエイベックスは来場率（来場株主数を議決権を持つ株主数で除して算出）が18.2％。
ソニーは1.2％、ワタミは6.3％など、ほとんどの企業がヒト桁かコンマ以下なのに対して非常に高率。
総会後に行われる所属タレントによるコンサート、という「特典」が効果をあげているようだ。
総会の時間が長かった会社は、1位がモリテックス＜7714＞6時間20分、
2位パトライト＜6825＞5時間30分、3位シンニッタン＜6319＞4時間40分、
4位東日本旅客鉄道＜JR東日本、9020＞4時間32分、5位関西電力＜9503＞3時間49分。
画像処理機器や光部品のモリテックスは現経営陣と創業者、筆頭株主が対立。
パトカーの回転灯で知られるパトライトは大株主である創業家による緊急動議で
現社長を解任した。自動車用鍛造品のシンニッタンは米国系ファンドから増配要求されていた。
「シャンシャン総会」と呼ばれていた頃に比べれば様変わりだが、
こうした株主と経営陣が長時間にわたって攻防を繰り広げる総会は、まだ一部。
回答を寄せた4分の3近くの会社が1時間以内に総会を終えている。
近況報告や議案説明など読み上げるだけでも30分程度は必要なことを考えると、
「平穏無事な総会」がほとんどと見られる。
とはいえ会社側としては株主総会を、より会社への理解を深めてもらい、
安定株主として長期にわたって株を保有してもらう働きかけの一貫としてとらえる傾向は
強まっているようだ。
総会当日に懇親会や会社説明会など株主との交流を持っている会社は377社。
来場者に記念品などのお土産を配る会社は1401社にのぼる。
今後もこれらの数は増えていくことになりそう。
ソース
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