07/10/09 22:34:17
トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は9日、都内で会見し、
国内で前年比2%増の172万台としていた2007年の年間販売計画に関して、
160万台半ばまでやりたいと述べ、実質的に下方修正した。
世界販売については、米国の販売状況は厳しいが、中近東などの資源国や中国、ロシア
などが堅調なため、前年比6%増の840万台とした当初計画を達成できるとの見方を示した。
トヨタは今年度、6月以降に新型車や全面改良車を相次ぎ投入している。
渡辺社長は、投入した新車などの受注動向については「まずまず」との認識を示し、
10―12月は「前年越えをしたい。高い目標になるが(対前年比)2ケタ増を目指したい」と述べた。
ただ、国内市場の落ち込みが大きいとして同社の販売計画実現も「大変厳しい」と見ており
「160万台半ばまでやっていこうと(社内で)話している」と、計画の実質的な下方修正をした。
同社の足下の販売状況は、8月は前年同月比で12カ月ぶりの増加に転じたものの、
9月には稼働日が2日少なかったことなどから、再び前年比減に転落していた。
07年に840万台とした世界販売については、達成可能との考えを示した。
米国市場は、ガソリン高や米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の
影響などで市場環境が厳しいとの認識だが、市場規模は1600万台を維持すると見ており、
同社も当初計画を「なんとか達成したい」(渡辺社長)とした。
一方、中近東などの資源国や、中国やロシアなどの新興国の市場が堅調に推移しており、
一時市場が冷え込んだ東南アジア市場も回復基調にあるなどと説明し
「全体の当初計画は達成できると考えている」(渡辺社長)とした。
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