07/10/04 23:39:49
湘南台駅から寒川町・倉見までの約8kmを結ぶ、新たな交通機関の設置計画が進んでいる。
藤沢市や神奈川県が参加する「いずみ野線延伸研究会」は5月、
これまで検討してきた内容を発表した。
県は、次世代型路面電車(LRT)を中心に、今年と次年2年かけて計画を詰めていく考えだ。
相模鉄道・いずみ野線の延伸は、寒川町・倉見と、相模川を挟んだ平塚市・大神を
基点にした都市計画「ツインシティ」までの新たな交通ルート。
いずみ野線延伸は東海道新幹線・新駅開設とあわせた、県の取り組みの一つで、
(1)鉄道(2)次世代型路面電車(3)鉄道+次世代型路面電車、と3つのパターンで、
特徴、効果などを調べてきた。
計画を担当する神奈川県県土整備部県土整備総務課新幹線新駅設置推進担当では、
延伸のメリットとして鉄道網の低い地域での利便性の向上をあげる。
今後、人口が減っていく中でも、利用者の移動時間短縮や移動手段を自動車から
電車に変えることで二酸化炭素(CO2)の排出量削減などの効果を算定すると、
年間100億円以上の効果が生まれるとし、「投資効果は十分にある」との考えを示している。
建設費については、鉄道が一番高く約800億円から1000億円。
次世代型路面電車では、約300億円から400億円と試算する。
次世代型路面電車の場合、補助金制度を活用すれば「開業時から黒字が確保できる」と自信をのぞかせる。
一方で課題も多い。もし次世代型路面電車を敷設した場合、道路に建設するため自動車交通に影響が出る、
鉄道に比べスピードや輸送量などが劣る、などの問題が指摘されている。整備主体についても具体的には未定、という。
・新幹線 倉見駅の開設「可能性十分にある」
延伸計画は、東海道新幹線・倉見駅の実現性も大きなポイントになる。
JR東海から「東海道新幹線の輸送力に余裕が生じた場合などにおいては、検討の対象となる」
との回答を得ており、「可能性は十分にある」としている。
また、JR東海は「周辺地区の都市形成やアクセス整備が進んだ上で、十分検討して可否を判断していく」
との方針を示していることから、新駅設置推進担当では今後、「ツインシティなどによる周辺地区の都市形成、
JR相模線の複線化などのアクセス整備に取り組み、その進展を携えていくことが必要」としている。
ソース
URLリンク(www.townnews.co.jp)