【不動産】コラム:9割が売れ残り?冷え込む新築マンション市場=さくら事務所会長・長嶋修★2 [9/26]at BIZPLUS
【不動産】コラム:9割が売れ残り?冷え込む新築マンション市場=さくら事務所会長・長嶋修★2 [9/26] - 暇つぶし2ch2:きのこ記者φ ★
07/09/29 23:23:37
(続き)
とある大手デベロッパーでは、社内に不穏な空気が流れている。

用地価格の高騰から、用地担当者はいかにも厳しい立地を高値で仕入れる。
販売価格のグロス(総額)を上げることはできないから、建物の企画、
つまり大きさや仕様はダウンせざるを得ない。販売担当者は「どうせこんなもの
売れない」と思いながら営業をする―こういった悪循環が起きているというのだ。

用地価格が高いから仕方がない。資材価格が高いから仕方がない。この流れが
末端の販売現場にしわ寄せとして集約され、結果として「仕方のないマンション」を
「仕方なく売る」ことになってしまうという。

組織のセクショナリズムがこのように働いてしまっては、その結論を受け取る購入者が
幸せになれるはずもない。売れ行きもまた、それなりのものにしかならないだろう。

「購入者の意識、嗜好が多様化している。わたしたちはそれらにきめ細かく
対応していかなければならないと思っています」。

ただのハコをつくるような意識では、もはやマンションは売れない。あるデベロッパーは、
用地仕入れや企画・設計、販売までの一連の流れのなかで、部署ごとのセクショナリズムを
排除するため、製販一体体勢を構築中だ。会社全体でマンションを作り上げている、といった
意識を持たせることを重要視しているという。このデベロッパーのマンションには現在、
結果的に売れ残りが少ない。

安易にファンド卸しに走ってしまったデベロッパーは、これから厳しいだろう。手間がかかる
個人向けの仕事と違って、ファンド向けの一棟卸しは手間もかからず、もうけははるかに
大きい。

最近、一般個人向けの物件供給がめっきり減り、ファンド向けにシフトしているデベロッパーは
要注意だ。安易な仕事は社内の体質を弱める。B向けの仕事が一巡したところで、体質改善に
苦労することとなるだろう。

マンション販売とは基本的に「モノづくり」である。そこに哲学や担当者の想い、業界人としての
志があったはずだ。

今は、小手先のテクニックで何とか乗り切れる状況ではない。目先の売れ残り物件に対しては
適切な処理を施さなければならないが、根本的な改善が求められている。

そもそも新築マンション市場とは、魚の水揚げのようなものだ。その時々の、市場での漁獲高
(供給量)によって、価格や売れ行きは大きく変化する。かつての好調は既に過ぎ去り、需給の
バランスが崩れてしまった新築マンション。しかし遠くない将来、いずれまたバランスが戻る
時期が来るだろう。

そのとき、生き残っているのはどんなデベロッパーか。市場の波に左右されることなく、
長く繁栄するのは、どんな仕事をする企業なのか。長く資産性が保たれるマンションとは、
どういうマンションか。

目先の上げ下げといった、移ろいやすい市場動向に左右されることなく、自身の哲学を
しっかり持って選択眼を養うことが、失敗しないマンション選びの要諦となる。(記事終)


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