07/09/26 11:15:35 vJItl3OX
>>125
■(P2)サッチャーによる改革は確かに効果があったものの、一方でそれについていけない人が大量に発生した。
サッチャーの信念として「自助努力」が挙げられるが、いわゆる『「階層問題」でスタート地点に立てない人がたくさんいたのである。』そのため長期失業者や、社会的に排除された人々(後にNEETといわれ注目を浴びた)増加する問題が生じた。
そこで18年ぶりに政権に返り咲いた労働党党首ブレアが採った政策は、従来の労働党党首のように社会保障を充実するのではなく、『教育を通して労働者、特に失業者のスキル(エンプロイアビリティー)を高めるもの』であった。
つまり長期失業者などを社会福祉で保護するのではなく、『労働市場に戻れるように力を貸すという自由主義路線 1 とソシアル・ヨーロッパ 2 を協調させた新たな道「第3の道」とよばれるもの』である。
具体的にはNEETや若年失業者対策としてはじめられ、後にその対象範囲を拡大させたニューディール政策がその代表である。
またブレアは『社会的に排除された人々の社会復帰を促すために、一連の社会給付を整理し、就労インセンティブを高めるもの』にした。
具体的には『貧困のわなに陥ることを防ぐため、就労を条件に低所得層に給付を与える』一方で、『就業可能性のあるものには生活保護ではなく失業手当は職業訓練受講などを給付要件』とした。
こうした結果、『長期失業率は低下し、労働参加率も特に、今まで低かった女性、高齢者といった層で上昇』した。
またサッチャー改革以降、パートタイムで働く人が増えていたが、
『フルタイムで働きたいが採用がないなどの事情でパートタイムとして働いているという人の割合は減っており、
就業機会の拡大がより多くの人に広がっている』ことが確認される。
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