07/09/21 21:19:49
大阪市が20日発表した市営交通事業の2006年度決算で、
地下鉄事業の経常利益が過去最高の198億円(05年度比17.6%増)となった。
市はバスを含む交通事業の民営化を検討しているが、
地下鉄事業は黒字が続く一方で、借金に当たる起債残高は8000億円に上る。
大阪市の財政再建とも絡み、民営化の是非を巡る論議が11月の市長選に向けて活発になりそうだ。
地下鉄の経常黒字確保は4年連続。単年度利益は211億円に達し、
全国九自治体の公営地下鉄の中で最多の黒字を稼いでいる。
このため「好調な地下鉄事業をなぜ民間企業に売却しなければならないのか」(大阪市会議員)と
民営化を疑問視する声が出ている。
これに対し民営化推進論者は起債残高の多さを論拠にする。
全国の公営地下鉄で最多の九路線を持つ大阪市は、建設資金に充てた起債残高が8070億円と最も多い。
大阪市政改革推進会議委員長の上山信一慶応大学教授は
「将来の設備費用増加や金利上昇リスクを考えれば返済力に不安がある。
事業を民間に売却して起債残高を圧縮すべきだ」と主張する。
ソース
URLリンク(www.nikkei.co.jp)