07/09/18 23:34:10
5月にブラジルを代表する女性歌手マリーザ・モンチが来名した。
会場には1000人を超える観客が集まったが、その7割が在日ブラジル人たちだった。
在日ブラジル商業会議所の小池・リカルド・実氏(44)に好景気を維持する
中部圏の一端を担う在日ブラジル人らの、等身大の経済活動とビジネス展開を尋ねた―。
■高級品購入に起業家台頭、日本に地歩着々
日本には現在約30万人の在日ブラジル人が生活し、愛知県の外国人登録された在日ブラジル人の数は
7万人を超えて全国1位となっている。多くが製造業や外食産業を中心に働き、経済基盤の一角を支えている。
ブラジル人の間では安定した経済や治安の状況と、日系が多いためビザなどの環境や
心情的な条件がそろっていることから日本は人気。
しかし来日するブラジル人の意識は近年変わってきた。
「昔は出稼ぎ目的で来日する人が多く、送金のためにぜいたくもしなかった。
今は永住を目指す人がほとんどで住宅や車、高級ブランド品も購入する」と小池氏。
さらに個人だけでなく企業の台頭も著しい。
「これまで在日ブラジル人の職場は工場やレストランだったが、最近ではコンビニエンスストアの
経営や人材派遣業、コンピューター販売なども手掛けるようになった」。
多くが日本人と組む形で経営を行っているが、バンコ・デ・ブラジル(ブラジル銀行)などの後押しも充実して
年間150億円を稼ぐ人さえいるという。
一方で課題も山積する。小池氏は「教育問題が急務。環境の違いから溶け込めずに
不登校や不就学になる子どもが多い。ブラジルから移ってきた子どもたちの受け入れ態勢と
法整備をしっかりと考えたい」と話す。
ブラジルは果物や農作物などの豊富な資源、環境問題で注目されるバイオエタノールの輸出で注目される。
日本からは電子機器や自動車、漫画やアニメなどの文化も入ってきて両国の交流はますます盛んになっていく。
「世界中が日本を見ている。ブラジルはBRICs(ブリックス)の中でも一番日系人が多く連携が取りやすいはず」。
来年の“日本ブラジル交流100年”を控え、小池氏はより一層ブラジルと日本の関係強化に意気込む。
ソース
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