07/08/24 23:50:21
(長文のため記事抜粋・全文はリンク先参照)
派遣が無くなれば正規雇用、つまり正社員などの常用が増えるはずだという意見に対する反論が
まず最初に展開されています。
> まず、(1)についてであるが、「派遣」がなかったら、常用が増えるかと言うとそうではない。
> 最近、派遣の浸透に伴って、企業が派遣を活用する場面がノンコア業務から一歩踏み込んで
>コアの周辺業務まで拡がりつつあることからすると、若干はそうした事も考えられる。
> しかし、派遣にはそもそも「常用代替の防止」ということで、制度上、種々の措置がとられている。
>そして、次に見るようにいわゆる非正規に占める派遣の割合がかなり小さい。これらから、派遣が
>なかった場合でも、パート、アルバイト、契約社員などが増えていただけと思われる
「派遣がなかった場合でも、パート、アルバイト、契約社員などが増えていただけ」という結論の
持って行き方は明らかに論理的におかしい。同様に正社員になる人数も増えるはずなのに、
そのことは速攻で無視。正規雇用が増える可能性を少しも考えていないのには驚かされます。
そしてその理由として「派遣が非正規労働者の大層を占めていると思われている」のは誤解だと主張、
以下の文章が続きます。
> 次に(2)については、派遣労働者数は下記のように140万人であり、これに対してパート、
>アルバイトは1100万人、契約社員らは300万人いる。
> いわゆる「非正規(この言葉自体適切な表現とは思われないが。)」の中に占める割合は8%、
>雇用者全体では2%に過ぎない。ところが、規制緩和などもあって急速に拡大し、注目を集めた
>ために、格差社会の象徴のようなイメージが形成されたのではないかと思われる。
なるほど、全体の中では小さい一部分でしかないのだから問題ではないと主張する数字の
マジックですね。しかしこの際に証拠の資料として提示されている総務省統計局「労働力調査詳細
結果」を見ると、派遣労働がやはり巨大な問題であると言うことが判明します。
>>2-3に続く
▽News Source livedoor NEWS 2007年08月24日01時59分
URLリンク(news.livedoor.com)
▽社団法人 日本人材派遣協会:派遣は格差社会の元凶ではない
URLリンク(www.jassa.jp)
▽社団法人 日本人材派遣協会:派遣労働と格差社会について
URLリンク(www.jassa.jp)
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