07/08/23 12:41:16
英会話教室最大手のNOVAに資金繰り不安説がささやかれている。14日に発表した
第三者割当増資の調達額はわずか1000万円。引受先となった東京電力の社内
ベンチャーは「提携について以前から協議していたが、増資の話は8月に入ってから
持ち出された」と打ち明ける。なりふり構わず異例の少額増資に走るほど、
懐具合は窮しているのか。
信用調査会社によると、実際にNOVAは取引先に対して再三の支払い遅延を起こして
いる。銀行への約定返済がストップしたほか、7月末には印刷関連の支払いが滞り、
広告代理店に対しては8月10日の支払いについて猶予を要請した。従業員への給料も
7月分は遅配となった。生命線である外国人講師への給料支払いは毎月15日。
8月は乗り切れるか危ぶまれたが、7日に私募債7億5000万円を発行して一息ついた。
■新規生徒が急減
資金繰りが逼迫したのは独自の“自転車操業モデル”が瓦解したためだ。同社は
全国1000カ所近くまで教室を急拡大してきたが、その資金源は主に生徒から前払いで
徴収した受講料だった。生徒募集でかき集めた前払金を拠点開設に投じ、さらなる
生徒募集を行い、さらに……。これこそがNOVA商法の核心だ。
ところが、今年6月に経済産業省から一部業務停止命令を受け、その歯車は逆転した。
新規生徒が減少、中途解約者への返金がかさみ始めたのだ。「繰延駅前留学サービス
収入」との科目で負債計上された前払金は昨年3月末に316億円にも上ったが、1年間で
60億円も縮小した。これは銀行から融資の引き揚げに遭っているのと等しい。
オーナーの猿橋望社長は強烈な個性で有名だ。あるベンチャー経営者は「午後3時から
翌朝5時までお茶もなしにぶっ通しで会議をした」と逸話を語る。一方で「お茶の間留学」
向けテレビ会話システムを販売するファミリー企業との取引など、オーナー経営特有の
不透明な体質も残る。
今のNOVAにとって頼みの綱は猿橋社長その人だ。ファミリー企業のノヴァ企画からは
昨年度に4億円の資金融通を受けた。猿橋社長は7月下旬、資金作りのため持ち株の
一部を都内の中小証券に差し入れてもいる。どこまで粘り腰を見せられるか、だ。
ソースは
URLリンク(www.toyokeizai.net)
英会話NOVA
URLリンク(www.nova.ne.jp)
会社情報・株価(8月23日10:59では53円)
URLリンク(company.nikkei.co.jp)
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