07/08/12 11:15:25
経済産業省は、地球温暖化対策につながるバイオ燃料の普及を後押し
する新たな優遇税制を、来年度にも導入する方針を明らかにした。
ガソリンにバイオ燃料を混ぜた場合、バイオ燃料分のガソリン税を免除
する。同省と農林水産省、環境省が共同で来年度の税制改正要望に
盛り込み、政府税制調査会で本格的に検討される見通しだ。自動車など
の運輸部門で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量
を減らすため、税制面で支援する。
具体的には、バイオ燃料をガソリンに混ぜた場合、1リットル当たり
53・8円のガソリン税(揮発油税と地方道路税)を、軽油に混ぜた場合は
同32・1円の軽油引取税を、それぞれバイオ燃料分について非課税と
する方針だ。
3%のバイオエタノールを混ぜたガソリンは、1リットル当たり1・61円
の減税となる。現在はバイオ燃料をガソリンに混ぜても、すべてにガソリン税
が課せられている。
一方、バイオエタノールの価格はガソリンよりやや高い。ガソリン価格
を1リットル当たり145円、バイオエタノールの輸入価格をガソリンより
1割ほど高いと仮定すると、単純計算では3%の混合燃料は1リットル
当たり0・43円ガソリンより高くなる。しかし、バイオエタノール分が非課税
なら逆に1・18円安くなる。
現在、国内ではガソリンへのバイオ燃料の混合割合は3%が上限だが、
今後、割合を増やす技術革新が進めば、非課税によるバイオ混合燃料
の割安感は一段と高くなる。低燃費車などの自動車税を軽減する
「自動車グリーン税制」と同様に、燃料についてもグリーン税制を整備して、
バイオ燃料の普及を図る。
ソース(読売新聞) URLリンク(www.yomiuri.co.jp)