【コラム】関西空港 「眠らない国際空港」への期待と懸念【日経社説】[07/08/03]at BIZPLUS
【コラム】関西空港 「眠らない国際空港」への期待と懸念【日経社説】[07/08/03] - 暇つぶし2ch50:名刺は切らしておりまして
07/08/03 19:42:14 acuWbOIr
関空第2滑走路 開業 2期島完成へ重い課題
関西空港で2日、新設された第2滑走路の使用が始まった。国内初の完全24時間空港
で、アジア各国との間で急増している貨物便の受け皿となることが期待されているが、
滑走路と誘導路など最低限の設備だけの限定供用で、今後の施設整備のめどはついて
いない。今月末の2008年度政府予算概算要求を控え、先送りされた施設の整備を
どう進めるか、成田、羽田両空港の発着枠が拡大する2010年に向けてどう
路線増強を図るか。関空会社や地元自治体・経済界は次の課題への対応に迫られて
いる。

関西系企業の本社機能が東京に移転し、ビジネスクラスを中心に関空の旅客の需要が
伸び悩む一方で、貨物需要はアジアを中心に拡大し、関空は第2滑走路の供用開始で、
国際貨物ハブ(拠点)空港を目指す。しかし、2期島には貨物の関連施設はなく、
当面は満杯状態の1期島の施設でやりくりしなければならない。

1期島には14か所の貨物機駐機場があり、ピーク時には13か所が埋まる。2期島の
貨物施設整備が急務となっているが、昨年8月、国土交通省は07年度予算の概算要求
で、2期島の貨物便駐機場整備費の要求を見送った。04年12月に2期の限定供用を
決めた時の「年間発着回数13万回」という公約が実現できるかどうか不透明で、
「需要の伸びを見極める必要がある」と慎重になったためだ。

06年度の発着回数は11万6475回にとどまったが関空会社の村山敦社長は
「アジア・中国線が好調で、貨物便も増える見込みだ」とし、「下物(用地)の整備に
3年、上物(施設)には2年かかる。5年後の需要を見越し、国は先見性を持って
予算化してほしい」と訴える。一方、国交省幹部は「実際にどこまで発着回数が
増えるのか。今後1年間の需要の伸びを見極めないと、予算要求は難しい」と慎重に
要求内容を詰めている。

関空会社の07年3月末の有利子負債残高は1兆1809億円で、同3月期決算で
支払利息は221億円に上った。関空会社の経営負担を軽減するため、2期島の
埋め立てに使った資金のうち、関空会社が金融機関などから調達した資金の一部を
国などが出資する無利子資金に振り替えることも急がれる。

政府は04年12月に、2期島埋め立ての予算のうち、無利子資金は5670億円、
有利子資金は2730億円と決めた。07年度予算では羽田空港の整備を優先するなどの
理由から、無利子資金への振り替えは概算要求を40億円下回る10億円にとどまり、
計画に比べ、有利子資金がまだ333億円分超過している。

政府がまとめたアジア・ゲートウエー戦略会議の最終報告にも、「関空の財務構造の
抜本的見直しを図る」と明記されたが、財務省は「なるべく利益を上げて(関空会社が)
早く返し始めることを希望している」(津田広喜次官)との立場だ。

概算要求が関空会社の希望通りとなったとしても、財務省との間で厳しい折衝が
繰り広げられそうだ。
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