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2010年度末に予定される東北新幹線の青森延伸に合わせ、JR東日本は新幹線の営業最高速度を、
現在の時速275キロから国内最高の320キロに上げる方針を固めた。東京―新青森間の所要時間を
3時間に縮め、ライバルの航空機をシェアで圧倒するのが狙いだ。新幹線の国内最高速度が
更新されるのは、97年に東海道・山陽新幹線に登場した「500系」の300キロ以来。320キロは
現時点で世界最速のフランス国鉄「TGV」と肩を並べる。
JR東日本は、今秋以降にも、320キロの走行能力を持つ新型の営業用車両の設計仕様づくりに
取りかかる。また、同速度での走行を予定する宇都宮―盛岡間で、騒音対策などを目的とした
防音壁やトンネル出入り口の設備改良工事を進める計画だ。
JR東日本は05年、世界最速の360キロ営業運転を技術目標に掲げ、次世代新幹線の高速試験車
「ファステック360」を開発。夜間に東北新幹線で走行試験を重ね、これまでの走行距離は
約15万キロにのぼっている。
これに対して、騒音対策は難航した。パンタグラフを遮音板で囲ったり、先頭形状を流線形に
したりする対策を施しているが、トンネル進入時に圧縮された空気が衝撃音を発する「微気圧波」
などについて、目標基準をクリアできていない。
同社は騒音対策のほか、架線の耐久性、非常ブレーキの制動距離などの試験データを検討した
結果、3年半後の新青森駅延伸時の営業最高速度は、320キロが最適と判断した。
現在、東北新幹線の営業最高速度は275キロで、東京―八戸間(約595キロ)を最短2時間56分で
結んでいる。東京―新青森間(約675キロ)は現行速度のままだと3時間20分程度かかるが、
320キロの場合はほぼ3時間に縮まる見込み。現行の所要時間と比べると、約1時間の短縮が
実現する。
新幹線の国内最高速度は、JR西日本の500系と、今年7月に登場した「N700系」が山陽区間で
出している300キロ。500系は97年の登場以来、TGVと並んで世界最速の座を守ってきたが、
TGVは現在320キロに速度アップしている
▽News Source asahi.com 2007年07月26日07時37分
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新幹線と航空機のシェア比較
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▽JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社 株価 [適時開示速報]
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