07/07/21 22:41:21 dCf9TYGY
■欧米ではROE 15%以上が当たり前で、20%以上の大企業もゴロゴロ存在。 ブルドックのようにROE 2%台企業の経営者は、株主から再任拒否され追放されるか、M&Aによる統合効果で株主を満足させるのが普通
■資本効率を高めたから潰れたは俗論。実際には、自由競争社会であればあるほど、資本効率が低い企業が淘汰されている。
但し資本効率が良くても、資金(現金)ショートを起こせば淘汰される。だから無借金経営を心がけ、無借金経営と資本効率を両輪でやるべき
■ROEの比較
▼NYSE…約2800社のうち 『ROE 20%以上…561社 率にして20%』
▼S&P500…500社のうち ROE 20%以上…164社 15%以上…274社 10%以上…366社
一方、日本は…
▼東証一部…1732社のうち 『ROE 20%以上…たった104社、率にして 6%に過ぎない』 15%以上…237社、10%以上…543社
▼日経225…225社のうち ROE 20%以上…18社 15%以上…41社 10%以上…102社
■この事から見ても、『日本企業の資本効率の悪さ(経営のヘタクソさ)は明らか。本来ならM&Aで淘汰されるべき企業が居座っているのが、日本経済。』
資本効率の悪さは、社会全体の資本生産性に悪影響を与え、日本の成長を押さえつけている。
一番の問題点はこの非効率性なのに、多くのメディアはそこには全く目もくれず、買収者を叩くことばかりに専念。
その方が大衆の印象には良いのだろうが、それでは日本経済の問題の本質を見誤りかねない。
■ROE 5%以下の比較
▼S&P500 500社…『たった50社』
▼東証一部 1732社…541社
▼マザーズ 192社…50社
■どこの世界に、ここまで資本効率の低い悪い企業だらけの市場があるだろうか?
株価が解散価値を割っている状況でも、自社株買いをしない。それどころか、買収を恐れて純資産割れの第三者割当をする企業まである始末。
しかも、それが善管注意義務と忠実義務の違反にも問われない、司法制度と金融行政。
『日本社会の非効率の原因が企業部門の低生産性にある』のはわかりきっているのに、どう足掻いてもそれを改善できない社会制度。
このままだと過去の栄光を懐かしみながら、衰退する一方。