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東芝は、子会社の米原子力大手ウェスチングハウス（ＷＨ）について、７７％を保有する株式のうち
１０％分を、カザフスタン国営ウラン会社カズアトムプロムに売却することを決めた。
カザフは原発燃料ウランの埋蔵量で世界２位。その権益を独占するカ社と組み、ウラン採掘から
原発建設まで手がける国際的な原子力複合体の構築を目指す。
東芝は昨年、英社から５４億ドル（約６６００億円）でＷＨを買収。ＩＨＩなどに続く出資パートナー
を探していた。カ社はＷＨの第３位の大株主になる。
東芝の西田厚聡社長は４月、甘利経済産業相らとカザフを訪れた際、カ社との間で燃料や原発建設に
ついて戦略的提携を検討することで合意していた。手薄だった核燃料分野で広範な協力関係を築く
考えだ。
ロシアは、ウラン採掘から原発建設まで民生部門の関連会社を統合する国有持ち株会社
アトムエネルゴプロム設立に動き、仏アレバも核燃料サイクルの全分野をカバーする。
東芝の動きはこれらに対抗するもので、経産省も後押ししている。
住友商事も東芝からのＷＨ株取得を検討していたが、投資基準に合わないと判断。取りやめる方針を
東芝に伝えた。
◎ソース asahi.com
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