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飛騨市神岡町の第三セクター神岡鉄道が、今月末に解散することが正式に決まった。
鉱山町と富山県を結ぶ豪雪地を走る鉄道は、旧国鉄時代も含め41年の歴史に幕を
下ろした。11日に同町であった株主総会で承認された。
総会には、筆頭株主の三井金属はじめ出資している飛騨市の船坂勝美市長らが出席。
昨年度の決算報告や清算人を倉橋隆弘社長(52)とする一連の手続きを進めた。
総会後の記者会見で同社は、来年3月を目途に駅舎や通信設備などを撤去する方針や、
累積損失が5600万円だったこと、廃線となった昨年11月の乗客数は月間過去最高の
21000人に上ったことなどを説明。倉橋社長は解散について「残念な思いです」と述べた。
観光鉄道として来年10月の再開を構想している船坂市長は「一つの幕は下りたが、
新しい夢を目指す幕開けでもある。再開に向けて、粛々と進みたい」と話した。
一方、神岡鉄道の線路を走る自転車「レール・マウンテンバイク」を開発した神岡鉄道
協力会の山口正一副会長は「いよいよなくなってしまった。今後どのような形で再開が
可能なのか、地域で真剣に考えていかなければならない」と気を引き締めた。
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