07/06/12 11:57:27
東京大学医科学研究所の野地智法研究員、清野宏教授らのグループが、
コレラワクチン入りの米を遺伝子組み換え技術で開発し、動物で効果を確認した。
米科学アカデミー紀要電子版に今週発表する。冷蔵や注射を必要としない
「次世代ワクチン」が米を利用して登場することになる。
グループは、腸の粘膜からワクチンを吸収させて、免疫を獲得する方法を探ってきた。
今回、ワクチンとなるコレラ毒素の一部をつくる遺伝子をイネに組み込み、
ワクチン入りの米をつくった。この米を粉末にして与えたマウスでは、
コレラ毒素を与えても下痢になるなどの症状が出ず、ワクチン効果を確認できた。
やはり遺伝子組み換え技術でバナナなどにワクチンを含ませる試みもあるが
バナナは長期間の保存が難しい。粉末にして医薬品として使うことが想定される
ワクチン米は、1年半、常温で保存した後でも効果を保つ特徴がある。
清野教授は「米を使うと、ワクチンが消化されずに腸まで届く。他の遺伝子と組み合わせて、
さまざまなワクチンを開発することも可能だ」と話している。
◎ソース asahi.com
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