07/06/02 09:32:06
カルロス・スリム氏（６７）は個人資産５３０億ドル（約６兆３６００億円）を有し、
ビル・ゲイツ氏に次いで世界で２番目の金持ちだ。だが、その名を初めて聞く人は多い。
ところが同氏が関係する企業を知らない人は少ないだろう。
米コンピューター量販チェーンのコンプＵＳＡ、百貨店のサックス・フィフスアベニュー、
メキシコ最大の電話会社テレフォノス・ド・メヒコ（略称テレメックス）などは同氏が資本参加している企業だ。
このほか医療、電線、建設、石油、たばこなど２２２の企業をグループ化している。
１２歳のときに株や証券の売買を始めたといい、３０歳で清涼飲料水会社と証券会社を保有した。
現在の地位を得る契機となったのは１９９０年代のメキシコの金融危機だ。
暴落した株式市場から格安の株を買い集めた。レストラン・チェーンのサンボーンをはじめ、
百貨店、タイヤ、ホテル、製紙など多岐にわたって買いあさった結果が、
今日のコングロマリット（複合企業）カルソ・グループだ。
国営だったテレメックスは９０％のシェアを握り、タイルメーカーのポーセラナイトは
４０％の市場占有率を誇る。
メキシコ市内のショッピング・センターに昼食にきたサンドラ・モラレスさん（３１）は
「スリムの関連商品を買わずには日々すごせない」という。
人口の４０％が貧困層であるメキシコで抜きんでたリッチさをみせるスリム氏に対する不平は強く、
「複合企業が中小企業の成長を妨げている」などの批判や不満が市民や米・メキシコ両政府から噴き出ている。
ソース
URLﾘﾝｸ(www.iza.ne.jp)