07/05/30 22:43:03
学習塾、飲食チェーンのジー・コミュニケーション（非上場、名古屋市）は２９日、
経営再建中の焼き肉チェーン、焼肉屋さかい（ジャスダック上場、東京都）株の
公開買い付け（ＴＯＢ）が成立したと発表した。
さかいの筆頭株主で、ＴＯＢに合意していた投資会社、グランドディッシュ（非上場、東京都）から、
議決権ベースで５１・４６％分の応募があり、１０億５２００万円ですべて取得する。
さかいは経営体制を刷新し、本社を名古屋市に移すことを決め、事業再建を急ぐ。
今回のＴＯＢは、買い付け価格が１株当たり１００円と、直近の市場価格の２割程度という
“ディスカウントＴＯＢ”になったことで、発表直後は株価が一時乱高下した。
ジー社は算定の経緯を関東財務局に再提出し、ＴＯＢ期間も延長されたが、
結局グ社のみが応募した。さかいは３１日付でジー社の連結子会社となるが、上場は継続する。
さかいは同日、岩崎孝代表取締役（５０）が退任し、ジー・コミュニケーションの
杉本英雄社長（４５）が会長、別の飲食チェーン関連会社のコスト・イズ前社長、
緒方智顧問（３７）が社長に就任する６月２６日付人事を発表した。
本社は８月に移し、既存店の再編などを本格化させる。
さかいは「グ社の支援で業績回復にめどが付いたのを機に、新たに外食チェーンとして
実績があるジー社の傘下で、仕入れ網などを活用して事業改善していく」と話し、
ジー社は「グループにはこれまで焼き肉業態がなく、さかいの買収で相乗効果も期待できる」としている。
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