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トヨタ自動車は、創業家出身の豊田章男副社長（５１）を国内営業担当に起用する方針を固めた。六月二十二日に開く株主総会後の取締役会で正式決定する。
章男氏は豊田章一郎名誉会長（８２）の長男。自動車生産世界一が確実なトヨタだが、足元の国内販売は少子化の影響で伸び悩んでおり、
二〇〇七年中に市場活性化の具体策をまとめ、てこ入れを急ぐ考え。その旗振り役として、副社長の中で最も若い章男氏の手腕に期待するとともに、
創業家からの起用で内外の求心力を高める狙いもあるとみられる。
章男氏は二〇〇〇年に取締役に就任し、常務、専務時代はアジア事業や中国事業などを担当。
〇五年の副社長昇格後は部品などの調達部門や商品企画を担い、〇六年六月からは最重要課題である品質保証担当も兼務している。
国内営業担当となれば経験分野がさらに広がるため、創業家への“大政奉還”に向けた布石との見方もある。
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