【論説】チャイナマネーが日本に向かう時 [07/05/22]at BIZPLUS
【論説】チャイナマネーが日本に向かう時 [07/05/22] - 暇つぶし2ch2:きのこ記者φ ★
07/05/22 23:06:25
(続き)
・過剰流動性に沸く本土市場
現在、中国内にはマネーがあふれている。中国人民銀行の統計によると、
2006年末時点での中国の国民の貯蓄性預金(普通預金と定期預金)は1年前から13%増加し
16.7兆元(約260兆円)に達している。日本の国民預金総額730兆円と比べても相当な額だ。

民間資金が急激に蓄積され、中国は資金不足国家から過剰流動性の国へと変化したのだ。
その資金の出所の1つとして、為替を維持するための市場介入資金が市中に出回っている面も見逃せない。
この中国国内にあり余っているマネーは、これまで国内市場で運用するしかなかった。

経済発展によってマネーが肥大化した今の中国の状況は、1970年代の日本が再現されているようでもある。
円が自由化される過程で政府介入によって国内に過剰流動性がもたらされ、株式やゴルフ会員権、
果ては切手までが値上がりした時期があった。

日本の場合、為替自由化のステップが早かったが、中国は頑なに介入によって「緩やかな上昇」を
図ろうとしており、その資金(ドル買い、人民元売り)が市中に大量に流れ出している。
中国には70年代の日本のように不胎化(政府債などの発行による資金の吸収)する余裕がなく、
介入資金の過半が市中に流れていると見られる。

政府は銀行に対して過剰融資をやめるよう、再三指示を出しているが、その資金の出し手が政府自身である、
という図式は皮肉な状況だ。


・中国の個人株式投資家、9000万人突破
中国の証券決済保管振替の機関である中国証券登記結算公司によると、
中国国内の株式取引口座数は今年4月末に9394万5400、うち個人口座が9352万4200に達した。
4月中に669万8000口座が開設されたという。

10日付の上海証券報は、4月中に上海、深センのA株市場に合わせて2500億元(3.9兆円)近い
資金が流入したと報じている。このうち、3分の2が個人資金と推定されている。

メーデー休場明けの5月9日、上海市場は1日の売買金額が2500億元(約3.9兆円)に達し、
2市場を合わせると3700億元(約5.8兆円)と同日の日本市場の3兆2265億円を大きく上回った。

1月23日付の当欄「上海株、15年目にして大ブレークの裏」で記した
「上海A株の売買金額は955億元(約1兆4800億円)」の下りは4カ月そこらで古ぼけた話となってしまった。
それ程、中国マネーには勢いがついている。 (続く)


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